今まで使ってきたイヤホンをBluetooth(ブルートゥース)でワイヤレス化するためにBluetoothレシーバーの導入を決めたが、数あるレシーバーの中からどれを選べばいいかわからない。また、iPhoneで使うことを考えた場合の注意点はあるのか。

iPhone7からイヤホンジャックが廃止され、音楽は有線から無線(ワイヤレス)へ移行しつつあります。新しいiPhoneに変更したタイミングでBluetoothへの変更を検討、どれにするかを迷っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、Bluetoothレシーバーを選択する上での判断基準とおすすめのレシーバーを紹介します。

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Bluetoothレシーバーの判断基準は

iPhoneと接続するBluetoothレシーバーを決める際のチェックポイントです。
全ての基準を満たす必要はありません。
あなたがこだわりたい部分が満たされているかを確認しましょう。

iPhoneのBluetoothバージョン、規格についてはこちら

コーデックはAAC

iPhoneで使用するのであれば、コーデックはAACに対応しているレシーバーを選びましょう。
SBCでの接続は、はっきり分かるレベルで音質の劣化があるためおすすめできません。

Bluetoothのバージョンは3.0以上、できれば4.2、または5

Bluetoothのバージョンは3.0以上であれば通信速度は問題ありません。
iPhone7までであればバージョン4.2、iPhone8やiPhoneX以降の場合はバージョン5がおすすめです。iPhone本体のバージョンとあわせることで、Bluetoothの能力を最大限発揮することが可能です。
また、バージョン4.0以上であればiPhoneの画面でレシーバーの電池残量を確認することができます。充電池が切れてしまうとBluetoothレシーバーは使えなくなってしまうため、残量を確認できるメリットは大きいです。ただし、一部の機種では正しく残量を表示できない場合もあるので注意が必要です。

電池の持ち

Bluetoothレシーバーは電池が切れてしまうと使用できなくなりますので、内蔵バッテリーが何時間持つかの確認が必要です。
一日の使用頻度と充電のタイミングを考えましょう。
例えば、片道1時間の通勤に使用、充電は帰宅後に2日に1度行う場合は、最低でも4時間以上は使えるレシーバーを探す必要があります。

iPhoneの操作が可能か

Bluetoothレシーバーにリモコン機能がついている場合はiPhoneを取り出さずに音楽アプリの操作が可能です。音量調節などが手軽にできるようになるため非常に便利な機能です。
しかし、実際にBluetoothレシーバーを使ってみると、ワイヤレスになったiPhone本体での操作が楽にできるため、レシーバーでの操作は不要に感じる場面も多いかもしれません。

通話機能があるか

Bluetoothレシーバーの中には通話機能がついているものがあります。レシーバー本体に内蔵されたマイクとイヤホンを使って通話が可能となります。
通話の使用頻度によって通話機能の有無を判断するレベルで問題ありません。

iPhoneでBluetoothレシーバーを使う際の注意点

Bluetoothレシーバーに限らず、iPhoneとBluetoothの接続にはデメリットも存在します。使い方やこだわりたいポイントをふまえて選ぶ必要があります。

ハイレゾには未対応

iPhoneで使えるBluetoothのコーデックはSBCとAACです。
より高音質なAACに対応しているBluetoothレシーバーを選択することになりますが、ハイレゾ音源の再生には対応していません。

より良い音質で聴きたい場合は、アンプ機能を搭載したレシーバーを選ぶことで音質アップを期待できます。

接続が不安定なこともある

無線接続のため、iPhoneとBluetoothレシーバーの距離やその間の障害物の有無、使う場所によっては接続が切れたり、不安定になったりする場合があります。
音が一瞬でも途切れることが許容できない場合は、Bluetoothではなく有線をおすすめします。

遅延が発生する

Bluetoothには音の遅延があります。AACに対応したBluetoothレシーバーであれば遅延は最小限に抑えられますが、ゼロではありません。
音楽だけを聴く場合はほとんど気になりませんが、画面表示と音の出力にタイムラグが発生することがあるため、動画やゲームには不向きな場合があります。

おすすめのBluetoothレシーバー

AQUA+(nexum)

AQUA+は見た目にも高級感があるワイヤレスヘッドホンアンプです。
本体は小さく非常に軽いため持ち運びの邪魔になりません。皮製のクリップつきポーチも付属しているため、胸ポケットに引っ掛けることも可能です。

Bluetoothのバージョンは4.2、コーデックはAACに対応し、約8時間の再生が可能です。AAC以外ではaptX、aptX LL、SBCにも対応しています。

AQUA+の特徴的な機能は、384kHz/32bitのハイレゾ級の音質へのアップコンバートです。
消費電力が30%ほど増えますが、ワイヤレスにも音質を求めたい場合には試してみたい機能です。

色はゴールド、黒、白の三色から選べます。

XHA-9000(Astell&Kern for SoftBank SELECTION)

全体的にプラスチックのため非常に軽いレシーバーです。
Bluetoothのバージョンは4.1、コーデックはAACに対応し、約5時間の再生が可能です。
バッテリーが最大連続時間が5時間という部分が、人によっては短いと感じるかもしれません。

XHA-9000は音質重視のレシーバーです。通常の3.5mmイヤホンジャックに加え、2.5mmのバランス接続にも対応しています。
また、iPhoneでは未対応となってしまいますが、aptX HDに対応している機器と接続した場合は24bitでの音楽再生が可能となっています。

AT-PHA55BT(audio-technica)

AT-PHA55BTは音質にこだわったレシーバーです。
Bluetoothのバージョンは4.2、コーデックはAACに対応し、約8時間の再生が可能です。
AAC以外ではLDAC、aptXに対応しています。

特徴的な機能としては出力抵抗値モード切り替え機能があり、接続するイヤホンの種類(ダイナミックまたはバランスドアーマチュア)に応じて設定を変更できます。
ヘッドホンアンプも高出力なため、接続するイヤホン、ヘッドホンの性能を十分に発揮することが可能です。

あとがき

AQUA+とAT-PHA55BTは2017年の年末に発売になり、Bluetoothレシーバーの選択肢も増えてきました。
今回は音質重視の選択になっていますので、可能であれば量販店などでの視聴をおすすめします。
あなたのこだわりのBluetoothレシーバーを見つけてください。
音楽を聴くことが今以上に楽しくなることは間違いありません。